フルーティスト宮川悦子 オフィシャルブログ

埼玉県草加市在住。音符に囲まれて生活するフルート奏者 宮川悦子のライフログ

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フルートの人が篠笛吹いて大丈夫なのか?

      2015/09/23

私 元々フルートで音大を卒業して生徒さんに指導させていただいたりコンサートで吹かせていただいておりますが
2013年から篠笛を始めてみて、世界が変わりました!

始めた当初はフルートに悪い影響が出すぎて、コリャマズイ。さすがにやめようかと思ったんです!
篠笛は竹の筒に直接穴が開いていて、吹き込みを強く鋭く鳴らすので、

息の圧力を結構かけてもひっくり返らずむしろ、大きな音が鳴るのです
 (これこの前のテラシックコンサートの様子!!)

その息のスピードのままフルートを吹いてしまうと、こりゃもーー大変です。
全部音がひっくり返ってしまいます!!

フルートは息を入れる穴の上にライザーが乗っていてその上にリッププレートが乗っていますので
管体に息が入るのが篠笛より直線的ではないのです

(篠笛やるまでフルートは直線的と思って吹いていた!!)

もちろん息のスピードは必要ですが、篠笛に比べると、、、
慣れるまでに3ヶ月くらいかかった気がします!
と言うか、篠笛に慣れるまでに。と言う表現の方が正しいかも

なぜなら運指も全然違いますし、フルートのようにキーが付いていませんので穴をふさぐのが至難の技でした。
指の腹部分で穴を押さえず

割と節の部分で押さえないと隙間が空いてしまいます



左の親指部分には穴がありませんので、左手の親指でキチンと笛を支えないと演奏中に笛が落っこちてしまいます!
フルートのように三点支持できないですからーー


フルートは左手人差し指の付け根で楽器を支えるけれど、篠笛は支えない!!
その持ち方に慣れてきた頃に

息のコントロールにも慣れてきたように思います

、、、、。
と書くと、そんな事敢えてやる必要ないわ!

って感じでしょうけれど

そんな事ありません!

プラスマイナスで考えると圧倒的にプラスです
と言うか今ではマイナスが無い!慣れたから!!

(指はたまに迷う、、、、)
確かに慣れるまでは泣きそうでしたが

フルートにおけるプラス面が多いです!なぜなら他の笛を知る事でフルートの事を再発見できたのです!

海外に出て日本の良さがわかる。みたいな感じ
このくらい吹き込むとこのくらいひっくり返えるのか!

とか
息を当てる角度とか、息のまとめ方とか。
私は能管も同時にチャレンジしてさらにそう思いました。

能管は篠笛以上に息の量と圧力が必要で、久しぶりに吹くとフラフラしちゃいます!
そのパワーでピッコロなんか吹こうとすると

ピッコロが壊れたか?と思うほど全然鳴りません

 フルートやピッコロだけ吹いていたならこの差を体感する事は出来ず、なーんとなくのコントロールのままだった気がしますが

他の笛を吹く事で、自分の体をデジタル的にこの笛はこのくらいの圧力で、、、とコントロールできるようになってきた気がします(目盛無いけど、、)
そうするとフルートだけ吹く時にも、高音と低音のコントロールスイッチが新たに出来上がった感じで、結構な発見!!です
篠笛を始めて半年位の時 フルート先輩から、

ねーねー最近、響きが変わったねと言われました

すっご響くけど頭部管変えた??と。
えー!変えてませんよーー!!って話していて
和楽器の響かせ方をすっごい練習したから その息の使い方がフルートにも反映されたかもーーー
うれしーーと思ったのでした!!

それから最近思うのは
篠笛など原始的な楽器はキーが無いので半音階がすごく苦手です。だからその楽器ごとに合った音階があります。
なので作曲する時にすごく調性を考えるようになり、演奏でも調性に関しての疑問をすごく思いつくようになりました。

いい事いっぱい
まだまだ和楽器はこれからですし、                           フルートだってまーだまだですが
違う世界に行ってみるのいいと思いますよーー!!

愉しくって愉しくって🎶

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