クヴァンツのフルート奏法試論
2015/06/18
1750年代に書かれた本です
バロック 時代の音楽の奏法から演奏者の心がけまで丁寧にかかれています
大学1年の時、大学の師匠に買って読みなさい。と言われたのですが、何しろ字ばっかり笑
そして、5,000円!
今度買いまーすって、その時は買わなかったのです!悪い弟子。。。
ところが、卒業してからなんとなく楽器屋さんで見つけて、何となく買ったのです!!!
多分前日に沢山おギャラ様いただいたんでしょね笑
それから 実は結構はまっている本なのです
ぜーーーーんぶ真面目に最初からは読めません。その時々で必要だと感じるページにたどり着くのです!
§31なんか、コンサートのプログラムを考える時に、あーーーーそうよねーって思ったり!いっぺんにアレもこれもやっちゃダメよね〜〜とか
§33なんて、読んでいてドキドキしちゃう
たまに開いて、振り返るんです!
もちろん
こういう バロック奏法の決まりごともかいてあるんですが
さすが18世紀!
演奏中の汗で楽器が滑らないようにするには髪の毛の粉をつけなさいよと!
昔の教本には右手小指の滑りを良くするため、鼻の油をつけなさいよとって書いてありました!今生徒に言ったら
きったねーーーーでしょうね・・・
日本におけるフルートの神様吉田雅夫先生が監修された本ですが、監修者の言葉のページには
この本はドイツ語でも古いドイツ語で大変読みにくいものですと書いてあります。
有馬大五郎さんや尾高尚忠さん(指揮者の尾高忠明さんのお父様)に訳を手伝っていただいて、、、と書いてありますが
ものすごい量の文章と譜面。果てしない時間がかかったんだろうなーーと思います。
たまに読みたくなる時はたいてい何かに迷いがある時。
そして、そっか。もっと頑張ろうって思える一冊です。
ワタシの密かなタカラモノの1つです