やはり誕生日には花伝書(風姿花伝)を開いてみる。。。
2016/02/10
能の大成者である世阿弥がまとめた本 風姿花伝は能のための本だけではなく、全ての芸能に携わる人の指南書とも言える本です。
更には芸能に全然関係のないビジネスマンなんかも花伝書は人生のバイブルです。と言い、大切にしている方も多くいらっしゃいますよね、、、。
先日東武よみうりさんの記事で年齢を思いっきり出してしまったので。。。
もう25歳も35歳も過ぎてしまい非常に恐ろしいです。
風姿花伝によると 25歳は若くてカッコいい子が現れたと注目される時期 一時の花 (相当意訳)
35歳は盛りの絶頂 もしこの時期に天下に認められなければこの後に及んでも認められる事はない!! (これも相当意訳)
45歳 この年頃では外見の美しさはもうない!!しかしこの歳でも美しいとされる花があるならそれこそ真の花。(また意訳)
50以上
駿足の良馬も老いては荷車用の馬にも劣る。どんなに見せ場が減っても花はやはり残っているだろう。無用なことはせず老木の花を見せなさいよ。
木はドンドン枯れていっても、稽古をきちんとして歳を取れば、どんなに老木でも花は咲き、その花こそ真の花である というようなことが書かれています
風姿花伝は芸を花で表現しているのですが、その書き方が凄くわかりやすく且つ恐ろしいほど直球的で師匠からガッツリ怒られているような気がして、読むたびに気合が入ります。
室町時代の書ですから50歳以上というのは今で言うと70歳位の感じでしょうか?
25歳までの成長のスピードは昔よりももっと早い気がしますので、どこの部分が長くなるのか?まさに本人次第かも。。と思うのです。
慢心あらば、我が良きところをも、真実知らぬしてなるべし。良きところを知らねば、悪きところをもよしと思うなり。さるほどに年は行けども能は上がらぬなり。これすなわち下手の心なり。
と。
自分の良いところを知らないから、悪いところも知らないのである。それでは歳を取っても上手にならないよ。すなわち下手な人ってこと!!
って事ですねぇー
こっわ。。。。
何人もの音楽家の先輩から40歳までは仕事を選ぶな と
教わった事があります。
20代では新人扱いで多少下手でも可愛けりゃなんとかなる。でも30、40で通用するかと言うと、結果を見りゃすぐわかるでしょ と。
教わる事も。。
逆に 仕事は選んでナンボ。何でも屋さんになっては足をすくわれますよ。 と 教わる事も。。
色々と悩みます。都度考えます。
今のところいただく仕事は全部挑戦させていただくように心掛けています。
そして私自身も、好奇心がありすぎるというか、欲深いというか、色々楽しくて仕方がありませんので嬉しいのです!!
世阿弥のいう35歳 は ちょっとすぎましたが、ちょうど今の時期かもしれません。 自分を客観視してどんな花を残せるのか? 本当にお稽古あるのみですねー
これからも 頑張って精進したいと思っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
誕生日の日は朝からずっとレッスンでした
お仕事があるってありがたい。本当にそう思いました
そう言えばケーキを食べていない。。