メトロノームの表記の曖昧さは。。。?!?
2016/01/23
先日、レッスンをしていて生徒さんから
楽譜にアンダンテと書いてあったので
メトロノームで合わせてみようと思い、メトロノームを見たんですが、
メトロノームのアンダンテが76-108 となっていて、実際いくつに合わせてイイのかわからん!!
と。。、
確かに確かに!!
楽譜にキチンと♩=120などと明確についていれば全く問題がないのですが、、、、
なぜでしょう??
って 楽典的には、キチンとした数字は決まっていないのですよん
アンダンテは歩く速さで!!
いまの時代の歩く速さと、ベートーヴェンの時代の歩く速さ 違いそうですよね。
歩く目的によっても全然違う!
だから曲によって違うのです!作曲家のイメージがあるわけでそれを演奏者は色々な観点から加味して、解釈して演奏するのです。
なので同じ曲でも指揮者によって色々なテンポが生まれます!!
ところで、楽譜に♩=60とか書いてあるものも。。
コレは作曲家がこのテンポです と指定して書いている曲ってことです。1分間に四分音符が60個入るテンポってことで、時計の秒針のテンポになります🎵
それを正確に表すのがメトロノームです!!
ちょうど200年前に作られたんですね〜(発明した時か発売した時かで諸説あり)
ドイツのメルツェルさんがベートーヴェンのために作ったんだそうですよぉー詳しくはコチラ
M.M♩=120とかって書いてあるのは メルツェルのメトロノームでテンポ120って事なのです
きちんと全ての譜面にテンポが数字で書いてありゃイイのに。。って 思います??
ダメダメーそれでは 生きた音楽が表せられない!だからオレはテンポは曖昧な表記でイイんだ!って作曲家もいらっしゃいます。
実際ある子供の教本には
モデラートのことを 『ふつうの速さで 』
と書いてありました。 中庸にとか言ったりもしますが、
『ふつうの速さで 』とはイッタイ?!?!と
ちょっと笑えますが、それが演奏者の解釈なのです!
ちなみに 今は色々なメトロノームが売っています。
このように振り子式のも根強い人気ですが、意外に高い割に結構すぐ狂ってしまいます。このメトロノームは10,000円くらいしたのに 小さな生徒さんからこれ100均で買ったの?!?!と聞かれたことも。。。
スマホアプリのメトロノームを使っておりますよー
チューナーと一緒のタイプの物も使っていますが
片方壊れるとどっちも使えなくなりそうでどんなもんでしょう?!と思いつつです。
メトロノームと仲良くさらいたいものですねぇーー!