能 野宮 と お狂言 杭か人かを拝見して参りました
2015/11/11
2015年11月10日 観世流の浅見真州さんの会に行って参りました
私、弟の野村万作さんのお舞台はもう何十回と見ているのですが、萬先生は初めてーー!!
万作先生のお狂言も神様のようで素晴らしいのですが、萬先生のお狂言も神様の佇まいでした
真っ暗闇で星も無いと仰る部分は完全に周りが夜になっていました!
謡のお声も素晴らしくてずっと聴いていたかったです
一人芝居の部分が多い曲でしたので充分に堪能させていただきました。
最近、巨匠の演奏やお舞台って具体的に何が凄いのか?とちょっと気づいたことがあるのです。今日書くとそれで終わるのでまた次回のお楽しみ。。
今回も萬先生の巨匠の舞を拝見させていただいて、
あーー巨匠のお舞台。。。と思ったのでした
その後
能 野宮
先日の江口 その前の砧 と幽玄な夢幻能続きですっかり気持ちはあの世??笑
浅見真州さんがおシテ方 宝生欣哉さんがおワキ方でした
私、古典文学の中で大好きなのが古事記と源氏物語。特に源氏物語は高校生の頃ハマってマンガ版も全巻揃っている程、、、。
中でも実は六条御息所さんは昔から結構気になる存在なのです。
源氏物語は思えば、高校生にはカナリおませな話で授業で真面目にやるような内容ではないと思うのですが、、、、でも。光源氏と御息所が恋をしたのは 17歳と24歳!(御息所が24歳)しかも光源氏は違う年上の女性とも恋の経験済みだし正妻もいる。御息所さんは既に皇太子の未亡人ですもんね、、さすが昔!!
野宮はずっと見てみたかった曲でしたのでとても嬉しいです。
各所に御息所さんの気位の高さが垣間見られますが、やっぱり弔ってもらいたい気持ちがあるのですね。。能にしてもらってよかった、、と 変な嬉しさを感じ、、
鬼女にならないのは、御息所さんへの配慮なんでしょうか?葵の上とは気位が違うのかしら、、、最後まで美しいお顔のオモテっていうのも御息所さんだからなのかしら???そして舞うだけ舞って結局のところ成仏できたのでしょうか?詳しく勉強したいです。。
浅見真州さんの舞がとっても素敵で、、、
御息所が自分の思い出に馳せている舞は、完全に御息所そのものが、自分の世界に入っているような集中力。オモテをつけているから余計視線があちらこちらへ行かずそう見えるのかもしれませんが、見所全体が御息所さんの脳内にいるような魔法をかけていただきました。
そして松田弘之さんのお笛が凄く凄く素敵で。幽玄にあんな風にメロディーを奏でられたらいいなあ〜
天女の絵の周りに漂う羽衣の色彩のような笛の音色がずっと続くんですもの、これが西洋の音階できちんと平均律で吹いてしまうと全部ぶち壊し、やっぱり能管の不思議な音程感があんな色彩を出してくださるんでしょうね。そこに加えて女性的なメロディーの歌い方で演者も見所も魔法にかかるような。。
なんと美しい世界なんでしょう。
超イマジネーションの世界。芸術の極致な感じがします。もっともっと、謡の言葉や舞の型や深い意味を勉強してみたいです。まだまだまだまだ能の世界は知らないことばかり、、、もっと知識があれば楽しみ方も数倍広がるんでしょうね〜
一日中図書館で没頭して本読みたーーい。
帰りは、子供と約束していた狂言絵本を買って帰りました。これで全部揃った!
僕も一緒に行きたいと言っていたのですが、次の日学校だしね、と今回はお留守番させていたのでした
ココはどこでしょう?!?!
このような素敵なお舞台を拝見させていただきありがとうございました。