フルーティスト宮川悦子 オフィシャルブログ

埼玉県草加市在住。音符に囲まれて生活するフルート奏者 宮川悦子のライフログ

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鎌倉能舞台の能を知る会東京公演に行ってきました

      2015/06/29

  

鎌倉能舞台での観能も大好きですが、今日は大きな会場、国立能楽堂での公演でした

今回は照明を使ったお能!!に挑戦されるというのもありとっても気になっていました

能楽堂に行っても、普通の地明かりの照明しかつかわないのが普通のところ
鎌倉能舞台の貫太先生の挑戦でカラーの照明を入れたお能をされるって事でした

クラシック音楽の世界よりももっと伝統を大切にしそうな感じに思えるお能の世界で、新しい事やちょっと変化のある事をやるのって、ものっすごいエネルギーと勇気がいる事ではないかと思います。
クラシック音楽の世界ですら逸脱した事を考えたら、誰かしらから何か言われる、、、

伝統を守る事は大切ですから仕方がない部分もありますが、化石になってしまっては、、、っていう考えもアリだと私は常々思うので、ついつい新しい事を考えたくなってしまいます。

分野は違いますけれど同じ芸術のカテゴリーとして雲の上のまたさらに上のお方である中森貫太先生や野村萬斎さんなど、色々と挑戦される方を本当に心から尊敬いたします

さてさて今回は貫太先生の解説の後に

すばらっしい仕舞が二つにお狂言はカミナリお能は天鼓でした
カミナリは雷じゃなくって神鳴って書くところが好きです!!

これまでに萬斎さん演じる和泉流のカミナリしか拝見した事がありませんでしたが、今回は大蔵流山本家のカミナリ!山本家のお狂言ってセリフがお能っぽくって最初は、あれーわからないーーって思っていましたが、何度か拝見させていただいているうちに、心地よくって結構好きな音です

ウチにたくさん絵本があって、、

  ってね うちの子と行くたびに買ってくれって。それも楽しみの一つで、、、昨日はうつぼざるを買わされたのですが、、、(道成寺もあるんだけど、、見当たらないぞ、、、奴め!!)
カミナリはカナリ大好きで、是非ホンモノみたいと言っていたのでした。
なので今回も御多分に洩れずうちの子と一緒に行きました。

今日のカミナリはカミナリ様が出てくるところで照明がピカピカ光って楽しい演出でした!

ホンモノカミナリ様を見ることができてよかったね!です。
そして、お能は天鼓!!あらすじはこちらを、、
登場人物が(地謡の方とお囃子方と後見を除くと)

おシテ方とおワキ方1人とアイのたった3人しかいないのです!とってもシンプルでした

事の始まりの重要な部分をおワキ方が一番最初にぜーんぶ1人で語っちゃうんですねー。

前シテは息子を殺された天鼓のお父さん

橋掛りの隅っこに白いスポットが当てられて、佇むお姿が非常に複雑な悲しみの表情で、思わず涙が!!

って遠くてオモテの表情は全然わからず、かぶっていらっしゃる頭巾の色と一体化して見えて尚更わからない感じでしたが、それがすごく良くって!!

疲れ果てたり悲しすぎる人に会うと、後からその人の顔が全然思い浮かばない時ってありませんか?無表情過ぎて顔がイメージできない時。

そんなイメージで、子供を殺された父親の感情と帝に呼ばれた感情と複雑な気持ちが投影されたオブジェのようで今思い出しても泣きそうな佇まいでした。

その後鼓を打ったあとの絶望的な所、バチを思わず落としてしまう辺りは、本当に凄かったです

何の曲だったか忘れてしまいましたが似たようにお扇子かしら??を同じように貫太先生が落とす型を拝見した事があったような、、すっごい表現力にドキドキしてしまいます。

その後うずくまってしまうお父さんをアイが助けて家に送り届けるのですが、アイ狂言の方とおシテ方が絡むお能ってあるんですね〜初めてでした!

後シテは、天鼓の幽霊が盤渉楽に合わせて舞うシーン

ここでは赤と黄色のまあるいライトがゆらゆら揺らいでとっても可愛いらしく、少年天鼓の無邪気な喜びが感じられてとっても幻想的でした
今回の照明は天井からのものではなくお舞台の下から照らすものでした

前半はLEDの青い光が結構多かったのですが、私の拙い目から見ると青い光がどうも宇宙空間のように見えてしまい、青に目が慣れた後に地明かりに戻ると今度は全体が黄色に見えてしまい、不思議な違和感を感じてしまいました

でも、赤っぽい光や黄色の光はとてもステキで忘れられないお舞台の1つになるかと思います
こうやってホンモノの芸術を触れるとものすごく心の栄養になります

最近アウトプットが多かったのでしっかりインプットさせていただけて

本当に良かったと思います
お能 オススメよ

本当に世界が変わるわよーーー

是非是非ー!!

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